証券会社のアプリが答えない問い

証券会社のアプリは売却の実現損益を表示します。受け取った金額から取得費を引いた値で、その取引で利益が出たかに答えます。持ち続けるより売ったほうがよかったかには答えません。

この問いに答えるには、売却後の株を追う必要があります。Portleは売却ごとに三つの値を今日の時点で比べます。持ち続けた場合の価値、受け取った売却代金、その資金を市場に投じた場合の価値です。

売却した株をまだ保有しているものとして評価する

売却した数量から始め、売却日以降の株式分割をすべて反映し、その株が受け取ったはずの配当を加え、最後の数量に今日の株価を掛けます。配当を除くと、配当株を売った判断がいつも実際よりよく見えます。

売却日当日の扱いも決まっています。取引日に売却した場合、その日の株式分割と配当は数えません。権利落ち日に売却した人は権利確定日の株主ではありません。台帳に休場日の受渡日が記録されている場合は、翌取引日の株式分割と配当を数えます。

まず売却代金と、次に市場と比べる

売却代金の基準は、手数料と税金を差し引いて受け取った金額で、利息は加えません。実際に受け取った金額なので、仮定が最も少なくなります。売却代金から持ち続けた場合の価値を引いた値が代表の結果です。プラスなら売ってよかった、マイナスなら持ち続けたほうがよかったことになります。

市場の基準は、同じ資金を売却日にベンチマークへ投じたと仮定します。市場の基準の値から持ち続けた場合の価値を引くと、再投資する人の結果になります。Portleは二つの基準を並べて表示し、どちらか一方を選びません。

計算例: 三つの売却

20株を売却し、手数料を引いて$2,995を受け取りました。その後1株あたり$1.00の配当があり、今の株価は$190です。持ち続けていれば$3,800に配当$20を加えた$3,820です。売却代金の基準では$825の損です。ベンチマークが18%上がったなら、市場に投じた資金は$3,534.10で、それでも$285.90足りません。二つの基準はどちらも、持ち続けたほうがよかったことを示します。

10株を売却して$3,990を受け取り、その後1株が4株に分割され、今の株価は$80です。持ち続けていれば40株 × $80 = $3,200なので、売却代金の基準では$790の得です。三つ目の売却では$1,000を受け取り、その後銘柄は10%、ベンチマークは25%上がりました。持ち続けていれば$1,100なので、売却代金の基準では$100の損ですが、市場の基準では$150の得です。二つの基準が分かれるとき、判定は資金をどこに置いたかによって変わります。

計算できない売却は0とせずに除外する

株価の履歴がない銘柄、履歴が売却日より後に始まる銘柄、今日の株価がない場合、為替レートを取得できない場合は除外します。遅れて始まる履歴はその間の株式分割を見落とし、保有価値を何倍も誤らせることがあります。

ベンチマークの株価がない場合は、市場の基準だけを空欄にします。売却代金の基準はベンチマークに関係なく表示されます。Portleは除外した件数と、二つの基準が分かれた件数をあわせて示します。

この振り返りが示さないこと

持ち続けた場合の価値は今日の為替レートで、売却代金と市場の基準は売却日の為替レートで換算します。銘柄の通貨が表示通貨と異なる場合、売却後の為替の動きは保有側にだけ反映されます。米国の投資家が米国株を、日本の投資家が日本株を売った場合、この問題は起きません。

Portleでは、売却タイミングの振り返りは実現損益の隣にある無料のカードです。台帳とすでに取得している株価だけを使うため、追加のデータは要求しません。最もよかった売却と最も惜しかった売却は、二つの基準が同じ方向を示す場合にだけ表示します。